第26回 静岡 焼津神社 荒祭 その2
神様に供奉する役目の人々の神聖な乗り物として、荒祭には馬が欠かせない。「神輿渡御(みこしとぎょ)」を盛り上げ、祭りの重要な一部となっている。
「荒」のイメージ
8月13日朝7時過ぎ。焼津神社に到着。馬は全部で4頭出ていた。いずれも乗馬クラブのサラブレッドということだが、びっくりするほどおとなしい。聞けば1頭は17歳という。残りの馬もうるさいそぶりをいっさい見せない。
「荒祭」と聞くと勇壮で激しいイメージを抱くが、実態は異なる。実は「荒」には「荒々しい」だけでなく、「素朴」「純粋」という意味もあり、この祭りは後者の意味で名付けられたという。
祭りには様々な役で子供たちも参加。伝統を受け継ぐ。
馬の尻尾に紙垂(「しで」。特殊な形に切った白い紙) を結ぶ。
馬に乗る供奉役
祭りの中心は「神輿渡御」と呼ばれる神輿を中心にした行列で、市内中心部の約6.5kmの道のりを、休憩をはさみつつ半日かけて練り歩く。朝10時に神社を出発し、戻ってくるのは夜10時を過ぎる。
行列に参加する地元の人々は1000人を超えるという。多くは背に神様の名前のある白装束に身を包んでいる。伝統的に掛け声も決まっている。「アンエットン」という独特のもので、それ以外は許されない。
行列の中でも、最後の御旅所(行列が立ち寄る場所)で神事を行う「御神子(いちっこ)」、神様へお供え物を献上する「御供捧(おんくささげ)」、御神矢をかかげる「流鏑馬(やぶさめ)」と呼ばれる供奉役が重要とされ、馬に乗って行列する。
供奉役の人々を乗せる馬装が完了。

神職も馬に乗って参加。
PREV
第26回 静岡 焼津神社 荒祭 その1
NEXT
第26回 静岡 焼津神社 荒祭 その3