TAW Thoroughbred Aftercare and Welfare

第25回 千葉 人見神社 神馬奉納儀式 その2

神社の中心となる拝殿は丘の頂上にある。ふもとの鳥居から石段を上っていけば、たどり着く。神馬奉納儀式の際、昔は馬とともに上ったとのことだが、今は、最初の石段を駆け上がると、あとは馬運車で頂上へと移動する。

丘の上の社(やしろ)

海岸に並ぶコンビナート群を横目に見ながら人見山の頂上へと車を走らせる。目的地である神社の裏手は開けており、東京湾が一望できる。

境内の鳥居の前はいきなり急な石段になっており、行きつ戻りつしながらふもとまで続いている。本来参拝客はふもとからここまで石段で上ってくるのだろう。下りてみたが、意外に距離があるようで、なかなかふもとが見えてこない。途中であきらめて引き返した。

「昔は馬と一緒に上りましたが、最近は動物虐待につながるというので、ふもとの石段を少し上るだけです。儀式が終わったら、馬運車でここまで馬を連れて来ます」

祭の法被を着たスタッフらしい人に聞くとそういう声が返ってきた。

神社の裏手から東京湾が一望できる。

人見山のふもとの石段と鳥居。

石段を上る馬

神社のある丘の上からふもとまではジグザグの石段が続いている。一番下に鳥居があり、通常はここを通って頂上の拝殿を目指す。鳥居前の石段に神馬となる馬がやってきた。神馬は普通「しんめ」と読むが、ここでは「おめし」と読む。

馬は中間種のようだが、鹿毛に斑模様が混じり、白面に三白眼と異様な迫力がある。近くの乗馬クラブの馬らしいが、うるさい感じはない。外見がどうこうより、周囲に動じない大人しい馬を連れてきたのだろう。

鼻には太さ約10cm、長さ約3.6mの真竹が付けられている。節が12個あるのが特徴で、12ヶ月という歳月を表すという。「鼻竿」と呼ばれる。鼻竿は1年間の五穀豊穣や安全を祈願する意味で付けられている。神馬の先導役を担っているようにも見える。

塩で石段を清めた後、鼻竿とそれに繋がれた神馬役の馬がスタッフ5名ほどと一緒に一気に階段を上ってきた。上り終えると脇道から馬運車へと向かい、乗って頂上へと移動する。

石段下で儀式の開始を待つ馬。

石段が塩で清められる。

一気に石段を上り、鳥居を通過する。