TAW Thoroughbred Aftercare and Welfare

「ラブレターの返事」

武豊、言わずと知れた往年の名騎手、武邦彦氏の子息である。
父は「名人」の異名を持ち、ロングエースでもダービーを、キタノカチドキで皐月賞、菊花賞、タケホープでも菊花賞を、トウショウボーイで有馬記念を制覇など名馬と共に競馬ファンに長く記憶され顕彰されているのみならず関東馬強しと言われた東高西低の時代に1163勝を挙げ、関西の競馬を盛り上げた功績も大きい。
そんな父の名を背負っての武豊デビュー。
二世の宿命とはいえ、まわりの期待というプレッシャーは計り知れないものであったろうとは容易に想像がつく。
だが、豊はその翌年あっさりと(ではなかろうが)菊花賞をスーパークリークで勝ってしまった。
目が点である。
デビュー2年目のGI優勝という快挙で、すでに才能の片鱗を見せつけた。
23年連続GI優勝の大記録と共に、何人にも越えがたいハードルとして、日本の競馬史に残るだろう。
それからの活躍は、天才の名を欲しいままにし、馬上の風となり1頭のサラブレッドを勝利に導くのである。
この栄冠は、武豊が誰よりも競馬を愛し、競馬の女神にラブレターを送り続けたその返事である。

競馬の女神はきっと居る。